ドルコスト平均法を使ったバイ・アンド・ホールドは株価の上下サイクルという悪魔に立ち向かえる手段なのか?

abcde.jpg

前回の記事で、1996年頃から始まる上昇と下落を繰り返すサイクルの影響でドルコスト平均法を使ったバイ・アンド・ホールドの効果が衰退していることを示しました。
(1950年~2016年)

前回の記事:近年ドルコスト平均法を使ったバイ・アンド・ホールドの効果は急激に衰退している

今日は「上昇と下落を繰り返すサイクル」が今後も訪れると仮定した場合、ドルコスト平均法を使ったバイ・アンド・ホールド戦略は、有効か考察したいと思います。

検証条件

以下は前回と同様です。
投資対象: S&P500に連動するインデックスファンド
積立期間:25年間、毎月一定額積立
売却期間:25年後の5年間、毎月一定口数を売却(出口戦略)

前回は以下のように、1950年1月~2016年4月まで30年間の組合せを1カ月ずらしで437期間のリターンを求めました。
投資期間

1986年6月以降から投資を始めた人の投資成績は「?」です。30年後が2016年4月現在より未来になってしまうので検証していません。

そこで、今回は上昇と下落を繰り返すサイクルが今後訪れると仮定して検証してみます。

S&P 500の未来の「上昇と下落を繰り返すサイクル」を以下のように仮定しました。
未来サイクル

2016年5月~2046年3月の30年間のプロットを緑線で追加しました。
急激に下落した後に、右肩上がりに成長すると仮定

追加検証期間:
1986年6月から1カ月ずらしで、359期間を追加検証します。


検証結果

上図は参考です。下図がリターンの結果です。
未来サイクルリターン

グラフの見方:
縦軸はリターンです。1950年のリターンは200%になっています。
つまり、1950年から25年間毎月積立て、その後5年間毎月売却したリターンが200%という意味です。
緑線のプロットが今回追加した検証結果です。
大きな上昇と下落を想定しましたが、大半の期間はプラスリターンです。
でも、過去の強烈な右肩上がりと比較するとリターンはとても小さいですね。
また、1995年9月~1997年12月、2009年7月~2013年6月に投資を始めた人の成績はマイナスリターンでした。


結果から学んだこと、考えたこと

「上昇と下落を繰り返すサイクル」にドルコスト平均法を使ったバイ・アンド・ホールド戦略を使う場合、

①30年間という長い期間ではプラスリターンを得る確率は高いが、10年、20年程度になると、勝率は下がる

②分散投資で値動きをマイルドして、リバランスで高値売りと安値買いも有効な戦略(虫とり小僧さんのアドバイス)

<*>今回はここまで、深く考察してから追加します。

まとめ

今後「上昇と下落を繰り返すサイクル」は、起きないと予想される方には無意味な記事ですが、私は最悪な状況を想定して投資をしようと考えています。したがって、今後も検証と考察を続け、投資方法を見直していくつもりです。


参考

私は、大きな上下サイクルが今後も起こるかわかりませんが、
「先進国で高度「成長」が終わって、金融政策による「循環的」な動きが大きくなっているのでは?」と小黒とらさんのブログで紹介されていました。
「長期投資を考える HPフィルタでMSCIワールドのトレンドとサイクルを分離」

当ブログの記事と合わせて見ると、新たな発見があるかもしれませんよ。(*^-^*)


補足

ドルコスト平均法の成績は値動きの形状に依存します。そのため、始点と終点が違えば結果は異なります。したがって、1カ月ずらして検証していけば、様々なパターンでの結果を網羅できるはずですよね。

また、株価が半分になることを許容できるか考えるためには、今回のような考察も有効かな、と思います。

<*>本記事はドルコスト平均法によるバイ・アンド・ホールドの効果を確認するために、分散投資、コスト、リバランスなどは考慮していません。

他のブロガーさんの気になる記事はコチラ!
関連記事

コメント

No title

楽しく読ませてもらってます
配当の再投資を検討しないで結論を出しているように見えますが、それは大問題だと思います

Re: No title

yuyuさん

コメント有難うございました。楽しんでいただけたら幸いです。

> 配当の再投資を検討しないで結論を出しているように見えますが、それは大問題だと思います

配当の再投資を考慮することで、マイナスリターンはプラスになるとは思いますが、検証の目的は、上下サイクルに対して、ドルコストでバイ・アンド・ホールドした場合のリターンの傾向なので、省くことで評価しやすくると考えています。

今後ともよろしくお願いします。m(__)m

コメントの投稿

非公開コメント

スポンサーリンク

プロフィール

りあるむえ

Author:りあるむえ
Real Muaythai(リアル・ムエタイ)
格闘技が大好きな30代のおじさんです。
2児の父になって投資、節約などに興味を持ち始めました。ブログを通じてお金について語っていきます!

職業:会社員
住所:愛知県
twitter:@MuaythaiReal


follow us in feedly

おすすめ証券会社

超低コストインデックスファンドシリーズ(たわらノーロード、iFree、ニッセイ)を取り扱っていて、地方銀行を含む多くの金融機関から、証券口座へ無料で引き落としが可能な証券会社は、次の2社になります。

SBI証券
楽天証券

積立投資を始めたい方に参考になる証券会社比較記事はコチラ<===

ページランキング(定期リセット)

最新記事

参考ブログ

コメントリスト

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

注意事項

当ブログの情報によって損害又は不利益が生じましても、管理人は一切の責任を負いません。

アクセスカウンター(2016/3/22開始)